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不眠症には漢方薬も効果がある

生薬からつくられる漢方薬

漢方薬は、3世紀初頭の中国で張仲景によって著された『傷寒論』を集約した『神農本草経』に基づいて処方された生薬です。

現在の西洋新薬が化学的につくられるのに対して、漢方薬は植物の樹皮や根などのほか、動物、鉱物を用いてつくられます。

漢方薬と西洋新薬の違いは、漢方薬は何種類かの生薬を組み合わせて用いるところにあります。 漢方薬は、副作用の心配も少ないので、安心して使えます。しかし、個人の体質や症状に合わせた細かい処方が大切なので、漢方医など専門家の指導が必要です。

体力があるか、ないか、どんな症状があるかなどを詳しく診断したうえで処方してくれます。

虚煩不眠と煩噪不眠

漢方では不眠もその状態により、虚と実に分けて考えます。過労、病気などで体力が衰え、そのためにかえってのぽせて眠れなくなる状態を「虚煩不眠」といい、興奮気味で頭がさえて寝つかれない状態を「煩躁不眠」といいます。

それぞれの状態によって、使用する薬も違ってきます。 

漢方薬のせんじ方

漢方薬をせんじる場合、有効成分を逃さないように必ずふたをして、水から煮出すようにします。火は弱火を保ちます。後始末を楽にするには、ガーゼなどで袋をつくり、ティーバッグの要領で点出します。

不眠に効く主な漢方薬

酸乗仁湯

おだやかな薬なので虚証(体力に自信がない)の人でも飲めます。のぼせ気味の虚煩不眠の人向け。

加味帰牌湯

酸斑仁湯を飲んでもあまり効かない、年配の人に向いている漢方薬です。

黄連解毒湯

神経が高ぶって、なかなか寝つかれない煩蹄不眠の人におすすめ。中程度の体力がある人向き。

釣藤散

眠りが浅く、目覚めが悪いといった人に。体力は中程度か、それ以下の人向き。

三黄シャ心湯

イライラしていて寝つけない人に効果があります。降圧作用があり、血圧が高くて眠れない人にも効きます。

甘草シャ心湯

不眠解消ばかりでなく、胃の調子もよくなります。体力が不足気味で胃が弱くて、下痢を起こしやすい人に向きます。

拍子養心丸

拍子仁を中心にして、約10種類の生薬をハチミツで練り固めたもの。神経を休めて眠りを誘います。腎臓などの内臓を強化して、芯から眠れる体質に変えてくれます。内臓の働きを高めるので、安眠以外にも体を丈夫にする効果があります。

杞菊地黄丸

目が疲れ、イライラして眠れない人で、夜中に頻繁にトイレに立つ人はこの漢方が効きます。

漢方生薬が入った薬膳料理

中国には昔から「医食同源」という言葉があります。つまり、日常の食事も病気の治療も健康を維持するためのもので、源は同じ意味である、と
いうことです。この考えから、料理の中に浹方生薬を収り入れるようにしたのが、薬膳料理です。日ごろ食べるものによって病気を防ぎ、健康を維持していこうというもので、中国ではひとつの料翔法として確立しています。

しかし、薬膳料理といっても、必ずしも生薬をすべての料理に入れるのではなく、あらゆる食材を生薬と同じように考えて、日常生活の食事の中
に上手に取り入れているのです。

体調をくずしたときに生薬を料理に加える

毎日の食事を上品、症状が何か現れてきたときに食べるのが中品、重い症状のときに食べるのを下品と分けています。

つまり、通常は、食べ物自体が持つ力を生かした料理づくりをして、体調をくずしたときに食べ物の中に生薬を少しずつ加えていくようにしてい
るのです。

不眠に効く食べ物

不眠に悩んでいる人は、薬膳料理にならって不眠に効く成分が人つている食材を料理の中に上手に入れていくと、次第に気持ちよく眠れるようになってきます。不眠に効くといわれる食べ物には、ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、シソ、ミツバ、クルミ、牡蝸、レタス、ユリ根などがあげられます。これらを使った献立を続けると、次第に効果が現れます。メニューを考えるときの参考にしてください。



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