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毛布の素材も多彩になった

毛布は保温性よりもデザインを優先する時代

毛布は、元来保温性が第一に求められる寝具でしたが、最近はさらに羽毛ふとんのように軽くて、暖かく、デザイン性も高い、それ自体が寝具の主役になるような機能を持った毛布が登場しています。

いまの住居は昔と違ってすきま風も入らず、快適な室温を保てます。住環境の変化によって、私たちは、以前と比べるとふとんや毛布に保温性以外にも求めるものが増えてきました。

軽くて薄いもの、肌触りのよいもの、抗菌防臭加工や防ダニ加工を施したもの、自分で洗える毛布といった、健康面や機能性を優先するようになったのが、毛布が多彩になってきた理由だと考えられます。

根強い人気の純毛毛布

天然素材の羊毛からできた純毛毛布は暖かく、弾力性があり、吸湿、透湿性に優れた毛布の代表選手です。ウール毛布の中でもメリノウールは、ウールの王様といわれています。これは、繊維が細く柔らかな最高級ウールです。

毛布の素材としては、質感、保温性に優れているので、根強い人気があります。

なお、品質の優れたウール毛布には基準合格認定書ウールマークがついています。ウール毛布を購入するときはこのマークがついて
いるかどうかを必ず確かめましょう。

日進月歩がめざましい合繊毛布

合繊色布の中でもアクリル已布は、主にマイヤー毛布、ニューマイヤー毛布という名称で呼ばれています。

マイヤーとはカールーマイヤーという編み機で生産される毛布の総称です。2枚の毛布を張り合わせたボリュームのあるマイヤー毛布は発売されると人気を得て、現在では合繊毛布の生産量の90パーセントを占めています。

一方、ニューマイヤー毛布はさらに薄く、暖かさを追求した毛布で、基布が1枚で、片面が起毛されています。マイヤー毛布(重量は約2.5kg)に比べて軽く、そのうえ、最近の技術革新で極細の合繊が誕生したので、素晴らしい肌触りの製品もできました。

また、アクリルは発色性がよいので、ビビッドな色、柄の毛布も製造が可能です。

これまで、合繊毛布はアクリルが主でしたが、ポリエステル繊維の毛布も最近、話題になっています。これは、純毛や綿毛布に対抗できるような風合いを持ち、超極細繊維を使っているので、シルクのようなしなやかさがあります。

肌触りがやさしい綿毛布

綿毛布は、もともと戦争中に軍隊で使われていたものでした。物資の乏しい戦時中は、ウールを使いたくても困難で、国産の品質の劣った綿やスフを使用していました。保温力が弱かったため、戦後、その欠陥をカバーする合成繊維が登場した段階で、綿毛布ははかなく姿を消しました。

ところが、現代はナチュラルな素材がもてはやされる時代です。保温力も昔ほど重視されなくなり、肌触りや軽さというものにウエートが置かれるようになり、綿毛布が一躍クローズアップされてきました。

綿毛布にはしなやかで、肌触りのよい良質な木綿が使用されているので、吸湿性、通気性に優れ、水に強い特性を持っています。ですから、繰り返しの洗濯に耐え、汚れも落ちやすく、常に衛生的な状態で使うことができます。アトピー性皮膚炎などで悩むアレルギー体質の人にも最適です。

綿毛布は年間を通して使えるというメリットもあります。夏はタオルケット代わりに、冬は掛ふとんの下に使うと、肌にやさしい最高の寝ごこち
が得られます。

毛布カバーは必需品

ふとんに比べて毛布にカバーをかける家庭は少ないようですが、毛布カバーは必需品です。カバーを掛けると保温力が高まります。素材は吸湿性、密着性のあるガーゼがよいでしょう。

電気毛布の使い方

人体は発熱体であるということは前述しましたが、体質的に発熱量が少なかったり、寒さで体が冷えきってしまう場合は、体の外から温めることが必要になります。体から熱が逃げるのを防ぐだけでなく、加熱して、温めるのが電気毛布です。

しかし、奥平進之氏(東邦大学助教授)らの研究では電気毛布を使用すると、就寝時に本来低くなっていくはずの体温が、十分に下からないことが指摘されています。そのため、目覚めもすっきりしないこともあるのです。

では、電気毛布を効果的に使うにはどうしたらいいのでしょうか。

快適なレベルは人それぞれ異なるので、まずは自分に合った電気毛布の温度を探すことから始めます。

電気毛布のダイヤルを低めに抑えて、自分の体に合う温度を見つけていきます。電気毛布に入った瞬間はだれでも快適さを感じます。しかし、高い温度のままで続けて使ってはいけません。次の日はより低い温度で寝てみて、また次の日はもっと低い温度で寝てみる―これを何日か繰り返して、最も目覚めのよかった温度を探します。その温度があなたの電気毛布を使用した場合の快適な温度です。

とくに高齢者や幼児などの体温調節機能の弱い人が使う場合は、十分な注意が必要です。なお、高齢になるほど自分自身からの発熱量が低くなるので、電気毛布を上手に使って、快適な寝床条件を得ることはよいことです。 



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